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介護施設のナースコール、更新で失敗しない確認ポイント

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介護施設のナースコール、
更新で失敗しない確認ポイント

部品の供給終了の案内が届いてから動き始める施設が多いですが、そこから慌てて機種を選ぶと、たいてい高いほうに転びます。決める順番があります。

香川・高松のオフィスIT・通信公開 2026年9月9日更新 2026年9月9日読み終わり 約17分

ナースコールの更新でいちばん多い失敗は、本体価格の安いほうを選んでしまうことです。見るべきは本体・工事・保守・次の更新の4つの合計で、金額を左右するのは機種より既存の配線と夜勤の受け方です。

そしてご相談で必ず聞かれるのが「工事のあいだ、入居者の呼び出しはどうなるのか」。方式選びと同じくらい先に決める話です。

この記事の時点

補助率・締切・要件は2026年9月時点で公表されている情報です。介護テクノロジー関連の補助は都道府県が実施主体で、名称も対象も年度で変わります。

更新目安(高齢者施設用)
12年

インターホン工業会が示す、予算計画の参考期間。

部品保有期間
7年

生産終了後の最低保有期間。過ぎると修理できない場合があります。

補助率(令和8年度・香川県)
4/5

実支出額の5分の4。対象になる機器は限られます。

香川県内の現地調査
0円

お見積りまで無料です。

更新を考え始めるきっかけは、だいたい3つ

ご相談の理由はほとんどこの3つで、どれから来たかで順番が変わります。

部品供給終了の案内が届いた、または設置から12年が近い

案内が届いても、その日から使えなくなるわけではありません。メーカーの資料には生産終了後の最低部品保有期間は7年とあり、過ぎると修理できない場合があると明記されています。部品が無くなると1か所の故障で全体を入れ替えることになります。

年数の目安もあります。インターホン工業会は病院用・高齢者施設用の更新目安を設置後12年としています(一般住宅用10年、集合住宅用15年)。品質保証の期間ではなく、予算計画の参考期間という位置づけです。同工業会には認定資格者による劣化診断の仕組みもあり、他社が入れた設備でも見てもらえます(保守・故障対応)。

夜勤の負担が限界にきている

「鳴っても誰の呼び出しか分からない」「詰所まで戻らないと確認できない」。これは機器の故障ではなく受け方の設計の問題です。この動機なら、機種を選ぶ前に夜勤者の動きを図面に落とします。

増床・改修の予定がある

今の居室数だけで台数を決めると、数年後に足りなくなります。主装置の収容数に余裕を持たせるか、あとから足せる方式を選びます。

費用は4つに分けて見る

見積りは、本体・工事・保守・次の更新の4つに分けないと比較できません。同じ「500万円」でも中身が別です。

見積りは、この4つに割ってから比べる 12年で見た総額 本体 親機・廊下灯 ボタン・受信端末 機種で決まる 工事 配線・取り付け 設定・切替の段取り 建物で決まる/幅が最大 保守 年額・出動範囲 有寿命部品の交換 年額 × 年数で見る 次の更新 部分交換か 全体交換か 構造で決まる 本体価格だけを並べると、いちばん動く「工事」と、あとから積み上がる「保守」が見えません。 同じ台数でも、配管が生きているかどうかで工事費は数百万円ぶれます。
台数は居室数だけでは決まらず、トイレ・浴室・共用部も入ります。保守に有寿命部品の交換が含まれるかも確認します。

公開されている金額は、部品単位のものが多い

「一式いくら」の相場が出てこない設備ですが、部品単位なら数字があります。メーカーが示す親機の価格例は、ボード形(20局)22万〜102万円、卓上形(20局)17万〜76万円、液晶表示式は約55万円(いずれも税別)。同じ20局でこの開きです。

全体の実例では、24床の高齢者施設で261.8万円という導入例が公開されています。主装置1台、居室の子機24台、多機能電話機6台、ハンディ端末6台とアンテナ2台、トイレ呼び出し子機4か所、廊下表示灯24台などで、呼び出し箇所は合計28か所。5年リースで月額52,360円です。居室24室に対して呼び出しが28か所というところが、数え方の参考になります。

比べるときの単位をそろえる

「12年で総額いくらか」に直すと提案の性格が見えます。本体が安く保守が高い提案と、本体が高く部分修理できる提案では、12年後の額が逆転します。リースと買い取りが混ざった相見積もりも、この形に直してから並べます。

主要メーカーと、選定でつまずくところ

メーカーは機能の優劣よりどの規模の施設を前提に設計されているかで性格が分かれます。

系統名前が挙がるメーカー性格
従来型
(インターホン型)
ケアコム、アイホン専用の制御装置を中核にする方式。病院と大規模施設が主戦場で、電子カルテや介護記録ソフトとの連携実績が多い。小規模ではオーバースペックになりやすい
電話設備一体型名電通、ナカヨ、岩崎通信機電話交換機の機能を併せ持ち、内線・外線とナースコールを1つで扱う。電話設備と同時に入れられ、小規模で初期費用を抑えやすい
無線・スマホ受信中心平和テクノシステム、ジーコム、インフィックなど居室への配線工事を前提にしない設計。工事が難しい建物や小規模で候補になる。電波環境によって使えない場合がある
2026年9月時点で、複数の業界メディアと各社の公開情報を突き合わせた整理です。ケアコムは1955年創業のナースコール専業、アイホンはインターホンから入って60年以上という違いがあります。どちらかを勧めるものではありません。

パナソニックも名前が挙がりますが、調べた範囲では主装置のメーカーとして候補に並ぶ場面は見つかりませんでした。出てくるのは見守りカメラやPLCといった周辺の側です。

価格が公開されていない。それが補助金の入口で効く

大手2社の製品情報は参考価格が「要問合せ」のものがほとんどで、システム一式の価格表は基本的に公開されていません。ここで意外な影響が出ます。香川県の令和8年度の実施要領には「販売価格が公表されており、一般に購入できる状態にある機器等が補助対象となる」とあります。

建物と、連携したいものが、候補を先に絞る

従来型と電話設備一体型は、居室への配線を前提にした設計が中心です。入居中で壁に手を入れられない、配管がつぶれているといった建物ではこの2系統が候補から外れ、無線・スマホ受信中心の系統だけが残ります。

介護記録ソフトやセンサーとつなぐ前提なら、ナースコール側と相手側の両方が対応表に載っている必要があります。公開事例には「各システムとの連携実績がある数少ないナースコールだった」という理由で機種を決めた証言もあります。連携は選定の段階で候補を絞る条件です。

有線・無線・スマホ受信、どれが合うか

ナースコールは大きく3つの世代に分かれます。新しいほうが良いのではなく、建物と夜勤体制で決まります。

配線工事の量 受け方の自由度 有線 第1世代 居室ごとに配線 確実。工事は大きい 無線 第2世代 コードレスで受ける 電波の届き方が要調査 スマホ 第3世代 工事を抑えられる Wi-Fi・LTEの品質次第
大きな配線工事ができない建物では、選べるメーカーが第3世代中心になります。逆に配線が生きているなら、第1・第2世代のほうが総額で安くなります。
配線が生きているなら
  • 既存の配管・配線を流用でき、工事費を抑えられる
  • 電波の心配がなく、呼び出しが確実
  • 親機の更新だけで済む場合がある
大きな工事ができないなら
  • 入居中で居室に手を入れられない、工事時間に制限がある
  • 現実的な候補が無線・スマホ受信に寄る
  • メーカーが限られるので、介護現場の実績を必ず確認する

どちらが安いかは建物で逆転します。方式を先に決めて見積りを取ると、比べられません。

PHSで受けている施設は、受信端末の側から期限が来る

夜勤者がPHS(ハンディナース)で受けている施設は、本体とは別の理由で期限が来ます。公衆PHSサービスは2023年3月末に終了しました(NTTドコモは2008年、最後がワイモバイル)。

ただし終了したのは公衆PHSで、施設内に自前でアンテナを立てて使う構内PHSは制度上まだ使えます。問題は、メーカーが製造を終了しており保守部品の供給が難しくなってきている点です。加えて電波法の側で、無線機器から出る不要な電波(スプリアス)の規格が更新され、旧スプリアス規格のPHSは将来使えなくなります(期限は未確定)。手元の端末がどちらかは、総務省の電波利用ホームページで確かめられます。

置き換え先はsXGP、DECT方式のデジタルコードレス、スマートフォンの内線化、ナースコール一体型、アプリ型インカム。どの組み合わせが使えるかはナースコール側の対応で決まります。受信端末だけ先に替えるのか本体の更新に合わせるのか、別々に動かすと二重に工事します。

工事中、入居者の呼び出しはどうなるのか

ご相談でいちばん多い質問です。呼び出しは止められないので、切替の段取りを見積りと同時に決めます。

そもそも、止められない設備として基準に書かれている

これは気持ちの問題だけではなく、施設の種類ごとに設置が基準として定められています。

施設の種類書かれていること根拠
特別養護老人ホーム
指定介護老人福祉施設
居室と便所に「ブザー又はこれに代わる設備」各基準 第11条4項/第3条1項
介護老人保健施設療養室に「ナース・コールを設けること」。条文に明記されているのはここだけ同基準 第3条2項
軽費老人ホーム居室に緊急連絡のためのブザー又はこれに代わる設備同基準 第36条4項
有料老人ホーム「緊急通報装置を設置する等により、入居者の急病等緊急時の対応を図ること」設置運営標準指導指針
2026年9月時点で確認した条文です。多くの基準は「ブザー又はこれに代わる設備」で、機器の種類までは指定していません。

有料老人ホームは、国の標準指導指針が居室への設置を明記していません。一方で都道府県・市の指針には居室、一時介護室、浴室、便所等にナースコール等の通報装置を備えることと場所を書いた例があります。置く場所は所在地の指針で変わります。

厚生労働省の高齢者虐待対応マニュアルには、該当しうる行為の具体例として「ナースコール等を使用させない、手の届かないところに置く」という記述もあります。入居者が実際に押せる位置にあるかまで見られる設備です。

区画を分けて、少しずつ切り替える

フロアや棟を区画に分け、区画ごとに旧設備を残したまま新設備へ移していきます。全館を一度に止める工事にはしません。

区画の切り方はフロア構成だけでは決まらず、夜勤者が何人でどのルートを回っているかで変わります。夜勤1名で2フロアを見ている時間帯があるなら、その2フロアを同じ日に触るのは避けます。

全館を一度に止めない A区画B区画C区画 旧設備で受ける 新設備で受ける 切替日切替日切替日 工事開始 全区画 完了 区画ごとに切り替えるので、呼び出しが全館で止まる時間を作りません。
切替日をどの曜日・時間に置くかも、生活リズムに合わせて決めます。

居室に入る時間帯を決める

日中の決まった時間だけ、決まった居室に入る形にします。実務では、居室に入れない時間帯が先に決まっていることが多い。食事、入浴、通院の送り出し。「入れる時間」から1日あたり何室進むかを割り出すと工事の日数が出ます。

切替の日は、受け方を仮の形にしておく

設備が新しくなった初日の夜に職員が操作を迷うのが、いちばん危ない。鳴り分けやセンサー連動を切替直後は入れず、「鳴ったら全員に鳴る」状態から始めて数日かけて絞るやり方があります。

あわせて、切替前に旧設備でいま何か所の呼び出しが実際に生きているかを一通り押して確かめておいてください。切替後の「鳴らない」が新設備の不具合なのか、もともと壊れていた箇所なのかが分かります。

工程は、金額と同じ重さで確認する

工事は何日に分かれるか、居室の移動をお願いするか、夜間・休日の作業と工期延長の費用をどう扱うか。ここに答えられない見積りは、金額が動く余地を残しています。

いまの配線が流用できるかどうかは、図面と現地を見れば分かります。ここが分かるだけで、見積りの幅がぐっと狭くなります。

既存配線を流用できる場合、できない場合

金額がいちばん動くのが工事費で、それを決めるのが既存配線です。現地で見るのは次です。

現地で見るところ
  • 居室・トイレ・浴室・共用部の呼び出し位置と、いまの数
  • 配管が生きているか。線を引き直せるか
  • 親機の設置場所と、詰所からの見え方
  • 廊下灯の位置と、夜間の視認性
  • コードレス子機を使うなら、各階の電波の届き方
  • 受付の電話機と一体で運用しているか
  • センサー連動の要否、増床・改修の時期
  • 故障したまま使われていない呼び出し箇所

配管が生きていれば、線を引き直すだけで済みます。逆に配管がつぶれている、天井裏に入れないといった建物では有線にこだわると工事費が跳ね上がります。図面だけでは決まらず、現地で見て判断します。

もう一つ確認するのが、いまの設備が電話設備と一体になっているかです。一体型ならナースコールだけを更新できず、電話交換機の側も一緒に見ます。電話設備の更新時期が近いなら、まとめて計画すると工事は1回で済みます。

なお、既存の電力線を通信に使うPLCのような仕組みを使う提案もあります。ただしこれは「ナースコールの配線」ではなく「連携用のネットワーク」を通す話です。呼び出しの経路と、データが通る経路は別に考えます。

センサーや介護記録との連携は、機種より先に順番を決める

見守りセンサー、居室カメラ、介護記録ソフト。全部を一度に入れると現場が持ちません。順番を先に決めます。

連携は、この順番でしか安定しない 1 記録の 仕組みを固める 受け皿を先に作る 2 呼び出しを 更新する 単独で確実に動かす 3 鳴り分けを 決める 飛ばせない一手 4 センサーを 足す 1種類ずつ 3 を飛ばすと 全部が夜勤者の1台に鳴る 1晩に数十件の通知 数日で通知を見なくなる 機器が無意味になる 鳴り分けは「誰の、どの端末に、何を、どの優先度で鳴らすか」を紙に書いて決める作業。機器の設定作業ではありません。 決めるのは施設側。ベンダーが代わりに決められる部分ではありません。 センサーを2種類以上まとめて入れると、どの通知が効いたのか検証できなくなります。1種類ずつ足して、鳴り分けを直す。 この繰り返しが、いちばん失敗が少ない進め方です。
止められない設備なので、呼び出しが単独で確実に動く状態を先に作ります。連携を前提にするなら、ネットワークの工事費も予算に入れます。

介護記録ソフトとつなぐと、実際に何ができるのか

公開事例で確かめられた範囲を書きます。

  • 呼び出し履歴が自動で記録される — 時間と居室番号が記録ソフトに自動保存され、転記も後入力も不要になる
  • センサーのアラート履歴も同じ場所に入る — 見守りセンサーの反応が、呼び出しと同じデータベースに並ぶ
  • スマホ1台で受信と記録入力ができる — 呼び出しを受ける端末で、その場で食事・入浴・服薬などを入力できる
  • 入居者名の書き換えが1か所で済む — 記録ソフト側を更新すると、親機と廊下表示灯の氏名欄も自動で書き換わる事例がある
  • 履歴をCSVで取り出せる — 名前や日時で検索でき、対応計画の見直しに使える

実務でいちばん効いているのは誰が呼んだのかが端末で分かることです。公開されている施設の証言に、PHSの液晶画面では入居者が自分でボタンを押したのか、ベッドセンサーが反応したのかが特定できなかったというものがあります。スマートフォン連携と見守りカメラを入れてからは、呼び出しと同時に映像が手元に出るので、その場で優先度を判断できるようになった、と続きます。

失敗するのは機器の相性より「誰のどの端末に、何が鳴るか」を決めないまま入れたときです。決めるのは施設側です(センサー連動)。

よくある失敗を、5つだけ

繰り返し出てくる形を5つに絞ります。どれも「あとから直せない」か「直すと高くつく」ものです。

失敗1 — 台数を居室数だけで決める

「30室なので30台」が最初のずれです。前に挙げた24床の導入例では、呼び出し箇所が合計28か所。握り押しボタン24か所とトイレ呼び出し子機4か所で、浴室や共用部が入る施設もあります。台数を伝えて見積りを取ると、業者側はその台数で収まる構成を組むので、あとから「トイレが入っていなかった」という追加が出ます。台数ではなく、図面に呼び出し箇所を落として渡すのが正しい依頼の仕方です。

失敗2 — 本体価格で比べる

相見積もりでいちばん目に入るのが本体の額です。ところが公開されている親機の価格例は、同じ20局で22万〜102万円の幅があります。しかも本体は総額の一部です。金額がいちばん動くのは工事費で、既存配線を流用できるかどうかで数百万円ぶれます。本体が安い提案が、工事費でそれ以上に高いことは普通にあります。比べるなら4つに割った状態で並べてください。

失敗3 — 保守の年額を見ない

保守は初年度だけで見ると小さく見えます。ところがこの設備は更新目安が12年で、途中に有寿命部品の交換が入ります。メーカーの資料は推奨交換年数を3〜6年とし、コンピュータ式なら5年ごとの更新を勧めています。12年のあいだに部品の更新が2回前後入る前提で、これが契約に含まれるのか別料金なのかで総額が変わります。

失敗4 — 鳴り分けを決めずにセンサーを足す

「入れたのに使われていない」の原因はほぼこれです。見守りセンサーを全居室に入れて通知を全部ナースコールに流すと、夜勤者の端末が鳴りやまなくなります。数日で職員が通知を見なくなり、そこから先はセンサーが無い状態と同じです。危ないのは、見ていない通知に本当の呼び出しが混ざることです。先に鳴り分けを決めて、それが実装できる機種を選ぶという順番にしてください。

失敗5 — 交付決定の前に発注する

補助金を使う予定があるなら、これが唯一取り返しのつかない失敗です。香川県の令和8年度の案内には「県の交付決定前に発注・購入した機器については、補助対象外とします」と明記されています。同年度は8月3日が申請の締切で、交付決定は10月初旬以降になる場合があるとされていました。さらに翌年1月31日までに支払いと納品まで完了という日程が付きます。工期を急ぐ施設ほど、ここで外れます。

補助金は、設備ありきで動かない

各都道府県が実施する介護テクノロジー導入支援事業(香川県の名称は「介護テクノロジー定着支援事業」)を使えるか、というご相談も多い。ナースコール本体は、原則としてこの補助の対象になりません。

複数の県が公開しているQ&Aに、同じ整理が書かれています。ナースコール本体(基幹線)の費用は補助対象ではなく、見守り機器等を導入する場合に連動させるための中継ユニットやその工事だけが対象になる。子機(呼び出しボタン)は対象外。呼び出し設備そのものの入れ替えは施設の負担です。「更新に4/5が出る」という理解でいると、予算が大きく狂います。

細かい扱いは県ごとに違い、ある県では見守り機能付きナースコールと他社の見守りシステムを連動させる場合はどちらか一方のみが対象、別の県では「ナースコール単体は対象外(一体型として販売されているものを除く)」と書かれています。香川県の実施要領で直接確かめてください。

項目令和8年度・香川県で公表されていた内容
補助率実支出額の5分の4
対象機器原則としてテクノエイド協会「福祉用具情報システム(TAIS)」の選定機器。見守り機器・インカム・介護ソフトを優先
基準額移乗・入浴支援とインカムは100万円、それ以外は30万円。パッケージ型は1事業所1,000万円まで
要件業務改善計画の提出。作成前に香川県介護生産性向上総合相談センターへ相談。加えて第三者による業務改善支援か指定研修の受講
日程申請締切8月3日17時、交付決定は10月初旬以降の場合あり、完了は翌年1月31日まで
香川県長寿社会対策課の令和8年度実施要領と事務連絡で確認した内容です(2026年9月時点)。年度が変われば名称も金額も変わります。

見落とされやすいのが要件の行です。この補助は機器を買うためのお金ではなく、業務改善と一体で出す設計になっています。機器の見積りより前に、この手続きが始まります。メーカーや販売店の操作説明は、業務改善支援に該当しないと明記されています。

順番を逆にしない

「補助金が使える機種」から選ぶと、施設に合わない設備が入ります。呼び出し設備の更新と見守り機器の導入を別の年度に分けるという選択もあります。なお当社は申請代行はいたしません。制度の相談先は県の窓口です。

香川で相談するときの確認リスト

相見積もりは、次を同じ条件でそろえて依頼してください。条件がそろっていない見積りは、比べても意味がありません。

依頼するときに伝えること・聞くこと
  • 施設の種類(特養/老健/有料老人ホーム/サ高住など)。基準の書き方が変わる
  • 居室数、トイレ・浴室・共用部の数、増床予定
  • 夜勤の人数と、いまの受け方(詰所/コードレス/PHS/スマホ)
  • 既存の機種名と設置年。PHSなら旧スプリアス規格かどうか
  • 電話設備と一体になっているか、別系統か
  • 本体・工事・保守・将来の更新を、分けて出してもらう
  • 保守は年額と出動の範囲、有寿命部品の交換が含まれるか
  • 工事の日数、区画の切り方、切替日の受け方
  • 部分修理ができる構造か、全体交換になる構造か
  • 連携したい介護記録ソフト・センサー名
  • 補助金を使う予定。あるなら県への相談を先に始める

このうち「機種名と設置年」「配管が生きているか」「PHSの規格」は、施設側だけでは答えられません。分からないままで構いません。現地で確かめます。

エムアイサービスは2005年から高松で通信設備を扱っています。範囲は電話・回線・ネットワーク・複合機・防犯・ナースコールで、内装工事は承っておりません。高松市松縄町から香川県内へ伺い、現地調査とお見積りは無料です(介護施設のご相談)。

この記事について

エムアイサービス株式会社が書いています。香川県高松市で2005年から、オフィスの電話・回線・ネットワーク・複合機・防犯設備・ナースコールの設置と保守をしている会社です。数字と制度は、公開されている資料に当たって確かめたうえで載せています。現場で見た範囲の話と、資料で確かめた話は、本文の中で書き分けています。

内容に誤りを見つけられた場合は、お問い合わせからお知らせください。確認して直します。

参考にした情報
  • インターホン工業会「既設のインターホン設備の更新について」— 更新目安12年が予算計画の参考期間である旨、認定資格者による劣化診断
  • アイホン、ケアコムの更新・保守資料 — 部品保有期間7年、有寿命部品の推奨交換年数3〜6年
  • ケアコム「ナースコールの価格相場は?費用の内訳」— 親機の価格例(20局22万〜102万円ほか、税別)
  • 2ndLabo、HELPCARE、トラムシステム、Yuiコール — 系統の分かれ方とメーカー名、24床で261.8万円(呼び出し28か所)、価格非公開が多い点
  • ケアコム「ナースコールの法律・設置基準」、厚生労働省「有料老人ホームの設置運営標準指導指針」、自治体の指導指針、高齢者虐待対応マニュアル(2026年9月時点)— 各基準の条文、自治体指針で設置場所が具体化される点、虐待の具体例
  • 香川県長寿社会対策課「介護テクノロジー定着支援事業」実施要領・Q&A(2026年9月時点)— 補助率5分の4、TAIS選定機器が原則、基準額、販売価格の公表が要件、業務改善計画と事前相談・研修、交付決定前の発注は対象外
  • 宮崎県・熊本県・大阪府・大分県・山梨県の同事業Q&A(2026年9月時点)— 本体と子機は対象外で連動用中継ユニットと工事のみ対象という整理、県ごとの差異
  • OKI・KDDI・EY Japan・LINE WORKS などの公開解説(2026年9月時点)— 公衆PHSの終了時期、構内PHSの保守部品の供給難、旧スプリアス規格の期限が未確定な点
  • 平和テクノシステム、アイホンの納入事例、ケア樹/ケアデータコネクト — 呼出・センサー履歴の自動記録、スマホでの受信と記録入力、PHSでは本人かセンサーかを特定できなかった証言

ナースコール更新診断を、このフォームから受け付けています。

図面と現地を見て、何を残して何を替えるかを分けます。香川県内の現地調査・お見積りは無料です。相談だけでも構いません。

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